AI智能总结
追加型投信/内外/株式 ◼はじめに ⚫本資料では、「グローバル株式トップフォーカス」(以下、当ファンド)が主な投資対象とするファンド*1を含む、日興アセットマネジメントヨーロッパリミテッド*2のグローバル株式運用チーム(以下、当運用チーム)の代表的ポートフォリオ(以下、当ポートフォリオ)*3におけるESGの取り組みについてご紹介いたします。⚫当運用チームでは、当ポートフォリオの保有者を対象にESGレポートを作成しています。本資料は、日興アセットマネジメント株式会社が同レポートをベースに日本の投資家向けに作成したもので、年回発行する予定です。⚫なお、日興アセットマネジメントグループ*4にはスペシャリストがおり、運用チームをサポートしています。 *1ルクセンブルグ籍外国投資法人「日興AMグローバル・エクイティー・ファンドクラスP」(ただし、2025年9月1日、「アモーヴァ・グローバル・エクイティー・ファンドクラスP」に名称変更します。)*22025年9月1日、日興アセットマネジメントヨーロッパリミテッドは「アモーヴァ・アセットマネジメント・UKリミテッド」に社名変更します。*3ルクセンブルグ籍外国投資法人「日興AMグローバル・エクイティー・ファンド」(ただし、2025年9月1日、「アモーヴァ・グローバル・エクイティー・ファンド」に名称変更します。)*42025年9月1日、社名変更に伴ない、日興アセットマネジメントグループは「アモーヴァ・アセットマネジメント・グループ」に変更します。 ◼ESGスペシャリストのご紹介 ナタリア・ラジェスカ(サステナブル・インベストメント・グローバルヘッド)日興アセットマネジメントアジアリミテッド*所属、在シンガポール。サステナブル投資/金融、ESGコンサルティングの分野で8年半の経験を有する。前職のINGバンク(シンガポール)では、アジア太平洋地域の顧客をカバーするバイスプレジデントとして、先駆的なサステナブル金融商品を考案・組成。それ以前は、英国の保険会社系列の運用会社でESGアナリストを務め、運用チームをサポートしたほか、適切なESGエンゲージメントに関するボードメンバーを務めた。また、サステナビリティやインパクト投資に注力しているコンサルタント会社に勤めた経験を持つ。 *2025年9月1日、日興アセットマネジメントアジアリミテッドは「アモーヴァ・アセットマネジメント・アジアリミテッド」に社名変更します。 アミーシャ・パテル 日興アセットマネジメントヨーロッパリミテッド所属、在ロンドン。2014年に入社する以前は、資産運用会社のウエリントン・アセット・マネジメントやGAMに在籍。現在、ESG分析やESG課題への適切なエンゲージメントについて、日興アセットマネジメントヨーロッパリミテッドのグローバル株式運用チームおよびグローバル債券運用チームをサポート。 ヴィンセント・ラトゥール 日興アセットマネジメントヨーロッパリミテッド所属、在ロンドン。CSR(企業の社会的責任)の分野における修士号取得者。2023年に入社する以前は、資産運用会社のGAMにおいて、ESGのシニア・アナリストとして、ESGに関する調査・評価分析のほか、投資先企業との対話及び議決権行使などを行なっていた。現在、ESG分析やESG課題への適切なエンゲージメントについて、日興アセットマネジメントヨーロッパリミテッドのグローバル株式運用チームおよびグローバル債券運用チームをサポート。 ◼当ポートフォリオにおけるESGの位置づけ 当ポートフォリオでは、事業に投じた資金に対して効率的に高い利益を生みだし、それを持続することができる企業を「フューチャー・クオリティ企業」と呼び、魅力的な投資対象と考えています。 そして、いかなる企業も「社会的課題への取り組み」「ステークホルダー全体への配慮」などの社会的使命を無視して長期的に成長し続けることは困難との考え方の下、「フューチャー・クオリティ企業」を重視した運用プロセスにESGの観点を融合しています。 長期的な価値の創造へ ◼当ポートフォリオの運用プロセスにおけるESG関連の取り組み 当運用チームは、企業とのエンゲージメント(対話)を通じて、ESG調査を直接行ない、理解を深めることにとどまらず、企業のサステナブルな価値の向上を促すこともめざしています。 以下の企業を投資ユニバースから除外 環境および社会的課題に関連する投資テーマを設定し、投資アイデアの発掘に活用 銘柄リサーチ・レポートに独自のESG分析の結果記入を義務付け 外部リサーチのESG評価項目「GHG(温室効果ガス)排出量」のスコアを活用し、ポートフォリオ全体での平均スコア、排出量の抑制をめざす モニタリングの一環として、関連のリスクや機会を継続的に監視 ※上記は2025年3月末現在の運用プロセスであり、将来変更となる場合があります。※市況動向および資金動向などにより、上記のような運用が行なえない場合があります。 ◼コミットメントに関する状況(2024年12月末時点) 以下は、当ポートフォリオにおける状況です。 社会的な面に関する一般的指標によって注意喚起を受けている企業への投資割合 ◼議決権行使とエンゲージメント 以下は、当運用チームが「フューチャー・クオリティ」という独自の哲学で運用を行なっている資産についての議決権行使に関する考え方および議決権行使の状況です。 議決権行使に関する考え方など ─顧客利益のために、運用チームが独立して個々の議案に対して議決権を行使。 ─議決権行使は、顧客資産を預かる者としての責任であると同時に、「フューチャー・クオリティ企業」への投資の重要な根幹であると考えている。特に企業統治にかかる分析は、経営の質を測るために有効。 ─議決権投票そのものはアウトソーシングしているが、議決権行使のポリシーと最終的な判断は運用チームが握っている。ファンドマネージャーは、適宜、投資先企業と対話し、その企業がESGリスクをどのように管理しているか理解を深めているが、これはリサーチ全般での洞察に役立っている。 ─運用チームは、議決権行使助言会社(ISS)を介して議決権投票を行なうが、一律の事前指示(いわゆるスタンディング・インストラクション)は行なっていない。毎回、ISSからリサーチの提供を受けつつ、個々の議案に対して、各ファンドマネージャーが判断し、最終的にはチーム全体で賛成/反対を決定している。 ◼当ポートフォリオの状況(2024年12月末時点) 当ポートフォリオの運用プロセスには、ESGの観点が融合されています。ただし、ESGレーティングについては、外部機関による過去の評価として活用するものの、それだけで投資対象を選定するわけではありません。 このため、組入銘柄にはESGレーティングが低位の企業も含まれています。しかし、そうした企業の場合、ESG面での改善が期待できるようになれば、サステナブルな価値の創造につながる可能性があります。そして、当運用チームは、企業とのエンゲージメント(対話)を通じ、低レーティングの企業がESGの取り組みを強化することを手助けしています。 上記銘柄について、売買を推奨するものでも、将来の価格の上昇または下落を示唆するものでもありません。また、当ポートフォリオにおける将来の銘柄の組入れまたは売却を示唆・保証するものでもありません。 5/10※グラフ・データは過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。また、上記指数は当ファンドのベンチマークではありません。※ESGレーティングは上記時点のものであり、変更される可能性があります。 ◼参考テーマおよび関連銘柄:企業との対話(エンゲージメント) 医療テクノロジー企業が音響機器会社を買収 患者モニタリング技術・機器の開発・販売およびライセンス供与を手掛ける米医療テクノロジー企業マシモは、パルスオキシメータの世界的大手です。パルスオキシメータは、十分な酸素が体内に供給されているかをリアルタイムで確認するための医療機器で、指先などに光を当て、採血することなく、皮膚を通して動脈血の酸素飽和度を測定するのと同時に、脈拍数も計測します。こうした製品の利用が、病院内にとどまらず、自宅にも拡がるに連れ、入院期間の短縮および院内感染リスクの削減につながるほか、再入院リスクが抑制されることなどもあり、医療コストの削減が期待されます。医療費が世界的に高騰する中、当運用チームは、高品質のヘルスケアの低コストでの提供という観点から、同社に注目しています。 ところが、同社は2022年2月、マランツなどのオーディオ・ブランドを展開する米音響機器大手サウンド・ユナイテッドを約10億米ドルで買収すると発表しました。この買収には、消費者との関係をより強め、家庭での同社医療機器の利用拡大につなげたいとの戦略的意味合いもあったものの、取得する事業の成長性および利益率が相対的に低いことや、買収費用の大きさなどが市場で嫌気され、同社の株価は大きく下落しました。 アクティビスト主導で強化された経営の監視・監督機能 同年8月には、アクティビスト(物言う株主)として知られるポリタン・キャピタル・マネジメント(以下、ポリタン)がマシモ株式の9%を取得したと発表されました。それ以降、ポリタンは会社側に対し、取締役会の独立性の確立などを求め、2023、2024年の年次株主総会で、それぞれ2名の取締役候補を推薦しました。 当運用チームは、上記買収の発表以降、マシモ経営陣に積極的に対話を求めました。そして、音響機器事業にさらに大量の資金をつぎ込んだり、上手くいかなければ同事業を永続的に営む意向が同社にないことを確認した上で、同社の長期的な業績見通しに大きな変化はなく、買収発表を受けての株価下落は行き過ぎとの結論に達しました。ただし、上記買収のような、同社の創業者でCEO(最高経営責任者)のキアナイ氏の主観的な判断に対して、経営陣や取締役が異を唱える可能性が低いとみられることを受け、株主にとっての最善の利益を守る上で、経営を監視する独立した機能が必要であると判断しました。そして、ポリタンが2023、2024年の各年次株主総会で取締役候補に推薦した人物が、経営の監視・監督という目的に寄与すると考え、支持しました。 ポリタンが推した取締役候補は4人全員が取締役に選出されました。なお、2024年の総会では、ポリタンが推薦した取締役候補が70%や61%という支持を得たのに対し、キアナイ氏への支持は40%を下回りました。その結果、同氏はCEOを辞任し、ポリタンが推した人物が暫定CEOに就くこととなりました。 現在、同社取締役の半数以上をポリタンが推した人物が占めており、取締役会の経営からの独立性が確立されることとなりました。また、サウンド・ユナイテッドの買収によって得た音響機器事業の大半を売却し、同社が中核事業に再び注力する確度が高まっていると考えられ、当運用チームでは今後、同社の真の可能性が解き放たれ、株主にとっての価値が築き上げられると期待しています。 リンデ マシモ (業種:素材) 米国 米国 ⚫安全、クリーン、手頃な価格のエネルギーを供給する、世界最大級の産業ガス会社。⚫気候変動問題への対応の強化などを求めてきたところ、①2024年の株主総会で、温室効果ガス排出量削減目標の達成度を役員賞与に反映させる際の評価の上限が引き上げられたほか、②サステナビリティ報告書において、EUタクソノミー*に適格な経済活動についての情報開示が再開された。 ⚫患者モニタリング技術・機器の開発・販売やライセンス供与を手掛ける。⚫中核事業のパルスオキシメータの分野では世界トップクラス。ただし、市場シェアの拡大が将来的に鈍る可能性もあり、成長の維持には他分野を伸ばすことが不可欠。⚫病棟向けの機器での革新に