グローバルCCSインスティテュートと気候技術センター及びネットワーク（CTCN）

グローバルCCSインスティテュートと気候技術センター・ネットワーク（CTCN） 2014年、グローバルCCSインスティテュートは、炭素回収貯留問題に関して、CTCNのニーズを支援している気候技術ネットワーク（CTCN）の一員として認定された。本紙は、CCSに関する発展途上国固有の利益を支援する上で、CTCNと当インスティテュートとの戦略的パートナーシップがどのように援助できるかという方法について説明する。 気候変動に関する国際連合枠組条約（UNFCCC）では、持続可能な経済発展目標を支えるための発展途上国の技術開発の価値および緩和意欲の強化が長年認識されてきた。2010年の第16回締約国会議（COP 16）では「技術メカニズム」が制定された。このメカニズムは、2つの機関によって支えられている。技術政策に関して発展途上国に助言する役割を担う技術執行委員会（TEC）と、締約国の要請に応じて技術的ニーズに対する支援を行う気候技術センター・ネットワーク（CTCN）である。 「技術メカニズム」は技術政策の開発と実務的なアクションを同時にサポートしている。 TECは、緩和と適応のニーズを支援するためのリソースの優先順位設定方法について高レベルの助言を政府に提供するという点で、以前に設立された「技術移転に関する専門家グループ」の作業を引き継いでいる。CTCNから組織的に独立しているが、遂行業務に関して、非常に密接に協力している。 CTCNは、発展途上国が受け入れやすいような現実的でローカライズされた気候技術を実施するためにUNFCCCが採択した、革新的な「需要主導及び参加型」アプローチである。CTCNの諮問委員会はCOPでの実績の説明責任がまだ残っているものの、国連環境計画（UNEP）が率いるコンソーシアムのホストを介して運用上は独立している。 民間部門をCTCNの諮問委員会が招集している。これは意思決定の質を向上させるだけでなく、2020年の年間1,000億米ドルの「緑の気候基金」のガバナンスの意思決定に民間部門が関与する前例となった。 CTCNは発展途上国が関心のある技術、特に技術の加速、多様化とスケールアップに関して、詳細情報に基づいた意思決定が行えるように支援することで、技術開発と移転のリスクとコストの削減を目指している。 CTCNが提供する3つの中核的な機能は次の通りである。 1. 要請の管理及び応答 2. コラボレーションの促進、情報や知識の入手 3. 技術移転のための（CTCNを介した）ネットワーク、パートナーシップ、キャパシティビルディングの強化 CTCNのサービスは発展途上国の要請を対象としている。政策、資金的及び技術的なボトルネックへの対処からR&D、実証や活動の展開の支援に至るまで、「環境面で健全な」技術の革新プロセスのあらゆる段階の強化を実現している。 要請には以下が含まれる場合がある。  技術サポートとアドバイス（プロジェクトを含む）  戦略的政策と実施に関するアドバイス  プロジェクトレベルのアドバイスと支援  研修とキャパシティビルディング支援 CTCNによる財政的支援および／またはCTNとのパートナーシップにより提供されるサービスには、適用範囲が定められている。 詳しくは、  UNEPのウェブサイトunep.org/climatechange/ctcn/  マーク・ボナー（mark.bonner@globalccsinstitute.com お問い合わせは、 GLOBALCCSINSTITUTE.COM、または電子メールでINFO@GLOBALCCSINSTITUTE.COMまで この出版物は知識共有の目的でグローバルCCSインスティテュートが刊行したものです。もし当翻訳の一部が出典元と差異があった場合は、出典元に拠ります。